■テレビ各局は「PR案件」でビッグボス新庄を番組に引っ張りたい

 11月4日の監督就任会見後、新庄氏は北海道内各局の単独インタビューを受け、翌5日の夕方の情報番組で放送された。

 北海道文化放送(UHB)の『みんテレ』では、ファイターズOBで新庄氏と現役時代から親交の深い森本稀哲氏(40)がオンラインで登場。

 新庄氏から「稀哲、外野守備走塁コーチが空いてるんだけど。来ない?」から突然のオファーが飛び出し、森本氏が「『みんテレ』のプロデューサーがダメって言うんで」と返すというやりとりもあった。

 11月30日には本拠地・札幌ドームでファン感謝イベントに新庄氏が登場。このイベントの模様が地元テレビ局の特番として生中継され、平均視聴率は16%を超え、番組後半のお笑いコンビ・EXITとのトークコーナーでは瞬間最高視聴率19.8%を記録したという。

「こういった道内の情報番組への出演は、基本的にノーギャラということですよね。新庄氏が出演する番組は軒並み高視聴率を記録していますし、実際にファン感謝イベントでは20%近い視聴率を取ったわけです。

 当然、東京のキー局も新庄氏に番組に出てもらいたいと渇望している。しかし、多くの番組では経費削減を迫られて制作費に余裕はありません。ましてや500万円なんて、正月特番のようなトップ番組にしか出せない額です。

 そのため、テレビ各局はあくまで球団管轄のファイターズPR案件として、新庄氏をギャラ0円で番組に引っ張り出そうと画策している。年末年始、そしてキャンプインに向けて、テレビ各局では新庄氏の“0円争奪戦”が水面下で繰り広げられているといいますよ」(前出の民放キー局ディレクター)

 ファイターズの地元・北海道のみならず、テレビ関係者の間でも“新庄フィーバー”が巻き起こっているようだ。

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