全ての写真を見る長谷川雅紀と渡辺隆が結成した漫才コンビ錦鯉。『Ｍ－１グランプリ２０２０』史上最年長ファイナリストとして大ブレイクし、今年１１月１７日に新潮社より発売された『くすぶり中年の逆襲』で念願の書籍デビューも達成。そんな錦鯉が『Ｍ－１グランプリ２０２１』の決勝を前に、これまでと今後の人生について深く語ってくれた。
（第２回／全４回）
――経済的に余裕ができて、新しい景色を観てみたい？
長谷川「まさにそう。展覧会とか、高いと思ってたけど、でも今はちょっと考え方が変わって。その入場料とかが管理とか雑費に使われてるんなら、そういうのに協力というか、出していいなと思えました。
あとは、募金ですね。募金もしたことなかったけど、しなきゃなと思いましたね」
渡辺「した方がいいよ」
長谷川「（金欠で）募金できるレベルじゃなくて、僕に募金してくれと思ってた立場。もらう立場でしたから」
渡辺「募金で今まで生きてきたよね。人からモノを貰ったりね」
長谷川「だからここからは、恩返しの時期に入りましたね」
――素晴らしいですね！
長谷川「いやいや、いままでが酷かったから！」
渡辺「恩返しじゃない。償いだよ償い」
――アハハ。どこか行きたい旅行先とかは？
長谷川「沖縄に行ってみたいですね。あと、軍艦島。興味ありますね。あそこに何千人も住んだ１つの街があったって。あと、マチュピチュです。モアイ像も見たいから、イースター島にも行きたい。コロナが落ち着いたらですけど」
――全部訪れるには時間がかかりそうですね。
長谷川「そうですね。だから、これが老後の楽しみ、みたいになっちゃうのかもわからないですけど」
――お仕事であればいいですね。海外ロケとか。
長谷川「そうですね。それが最高ですね」
渡辺「もうすぐだよ、老後なんて」
長谷川「もう、目の前ですけどね」
――『爆笑問題＆霜降り明星のシンパイ賞！！』で有吉弘行さんにいただいた財布が「真っ白で汚れやすいから」という理由でジップロックに入れていることや、相方の渡辺さんに長谷川さんが財布と１５万円をプレゼントしたことが大いに話題になりました。いまも、財布はジップロックに？
（※いままで奢ってもらったお返しとして、長谷川が渡辺に高級な財布と、１０年前に借りっぱなしだった１５万円をサプライズで渡した）
長谷川「入ってます。白だから汚れやすいので、ジップロックに入れてます。二度手間なんですけどね。袋から出して、さらにジップロックから出して、財布のチャック開けてってマトリョーシカみたいに……。レジで並ぶ後ろの人に申し訳ないなと思って。
でも、財布がポケットに入らないくらいの大きさなんですよ。
有吉さんのご結婚のときにご祝儀をお渡しして、そのお返しです。あれ（ご祝儀の返礼品）って一緒のものを送る人もいますけど、有吉さんは例えば太田さん（爆笑問題の太田光）は絵が好きだから筆を送ったり、僕には衣装に合わせた白の財布。お一人お一人、考えて贈られているのが感動したというか、嬉しかった。だから宝物ですよね」
――衣装に合わせたから白だったんですね。
長谷川「まあ、これはあくまでも僕の予想ですけどね。ご本人には聞いてないですけど、きっとそうだろうな、と思っていて。白の財布っていうのもあまり見たことないですからね。いや嬉しかったですね……」
