■SMAPメンバーも「ジェイ・ドリーム」の株式を保有!?

『古畑任三郎 vs SMAP』回がDVDコレクションに収録されない裏側――。前出の芸能プロ関係者は続ける。

「SMAPの肖像権や音楽の権利を保有しているのはジャニーズ事務所の関連会社『ジェイ・ドリーム』なんですが、元SMAPチーフマネージャーのI氏が退社し、SMAPが解散してからも会社は解散せず、“幽霊会社”として放置されているせいで、SMAPの権利関係の扱いが難しくなっているようなんです」

 2005年6月に設立された「ジェイ・ドリーム」の取締役にはジャニー喜多川氏(享年87)のほか、元SMAPチーフマネージャーで現在は新しい地図の3人が所属する事務所の社長を務めるI氏も名を連ねていた。

「ジャニーズ事務所を退社して、I氏は取締役ではなくなりましたが、現在も『ジェイ・ドリーム』の株式をかなり保有しているそうです。また、元SMAPのメンバーたちも株式を保有していると言われています」(前同)

「ジェイ・ドリーム」のオフィスはかつて、ジャニーズ事務所本社ビルの真向かいにあったが、現在は本社内に移転しているようだ。

「I氏がジャニーズ事務所にいた頃は、SMAPらを擁する“I氏派”と、TOKIOなどを擁する藤島ジュリー景子社長による“ジュリー派”といった具合に明確に派閥が存在し、派閥が違えばそれぞれ独立した会社並みに、仕事や動き方も違うと言われていました。だからこそ、SMAPやI氏派のグループの権利を取り扱う『ジェイ・ドリーム』が設立されたんでしょう。

 ただ、『ジェイ・ドリーム』は現在、会社としてはほとんど機能していないと言われています。にもかかわらず、I氏が退社したあとも会社は解散していないんです。会社を解散・清算した場合、残された財産、内部留保は株主であるI氏や元SMAPメンバーにも分配しなければならないですからね」(前同)

 そうしたことを避けるために、いまだに「ジェイ・ドリーム」は解散していないようだ。

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