■ジェイ・ドリーム解散なら「1人あたりに数千万円」

 前出の芸能プロ関係者が続ける。

メリー喜多川氏(享年93)は特に、派閥が存在する、ということに怒りを示していましたし、それがきっかけでI氏をジャニーズ事務所から追放したとも言われています。メリー氏からしたら、I氏と新しい地図の3人が“裏切って出ていった”という認識だった。

“そんな裏切り者にやるお金はない”という考えから『ジェイ・ドリーム』を解散することなく、塩漬け状態にしている、と見られていました。清算したら、1人あたり数千万円になるともささやかれているほどですからね。

 また、会社を解散するとなると、株主であるI氏や新しい地図の3人ともやりとりが必要になってきます。ジャニーズ事務所としてはそれも避けたい。だから、メリー氏が亡くなった今でも、そこには手をつけることなく放置している、と関係者の間ではもっぱらです」

 SMAPの肖像権や音楽を扱う「ジェイ・ドリーム」は機能していないというものの、音楽番組などでSMAPの映像や音楽が使用されることは少なくない。

「過去の資料映像は今、どんどん使われる流れにありますからね。しかし、DVDとなると明確な商品ですからね。お金が複雑に絡んでくる話になるため、“ジェイ・ドリーム案件”は商業ベースでは扱えなくなっている、といいます。その弊害の一端が、今回の『古畑任三郎 DVDコレクション』で顕在化してしまった、という話ですね」(前同)

 SMAPファンは、メンバーが出演した過去の名作のソフト化を望んでいるものの、それが叶う日はまだまだ先になりそうだ。

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