■「今回のファイナリストは、吉本勢と非吉本勢がおよそ半々です」

公式いか一郎「今回のファイナリストは、吉本勢と非吉本勢がおよそ半々です。オズワルドと舞台を共にしてきた芸人も多く、吉本と他事務所のハイブリットである彼らにとっては、今大会が自分たちのホームグラウンドに最も近い感覚で漫才ができるはず。そういった意味でも、私はオズワルドを優勝候補の筆頭に挙げてもいいと思います」

――そのオズワルドに対抗するのは?

ポニー上田「真空ジェシカ(人力舎)でしょう。オズワルドが今年7月のインタビュー記事で、ライバルについて聞かれた際、彼らの名前を出していました。同期であるこの2組が、他事務所ながらライブやラジオシーンで競い合っていることは、コアなお笑いファンならだれもが知っている有名な話です」

公式いか一郎「ボケの川北茂澄(32)がすごくインテリな笑いをする、まさにお笑い通が好むコンビですよね。キングオブコント2021の覇者・空気階段などが歴代優勝者に名を連ねる、TBSラジオ『マイナビ・ラフターナイト』では年間チャンピオンにも輝いています。評価はされど、なかなかメインストリームへ上がれなかった2人なので、今大会の決勝進出を喜ぶファンも多いのではないでしょうか」

ソニー近山「人力舎芸人としては2003年覇者のアンタッチャブル以来のファイナリストになりましたね。ファイナリスト発表会でも「なんとしてでもトロフィーを持って帰りたい!」と気合十分でした」

ポニー上田「真空ジェシカの2人は大学のサークルからスタートした、いわゆる“学生お笑い”の出身。M―1に憧れて芸人になった世代であると思います。彼らにとって初のファイナリスト進出は、PL学園のKK(桑田・清原)コンビに憧れた少年が甲子園の土を踏むようなもの。2人にとって夢の舞台でしょうから、大いに暴れてもらいたいです」

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