■着々と謎に近づいていくが…

 この“あの子”とは莉央のことで、梓は彼女のため、取り返しのつかない大きな代償を払ったことを匂わせている。また、駒沢署の桑田仁美(佐久間由衣/26)にペンについて報告を受けた警視庁捜査一課の山尾敦(津田健次郎/50)は、昭殺しの時刻にアリバイがないのは、後藤、加瀬、梓の3人だと突き止めていた。

 そんな中、政信が社長を務める真田ビジネスサービスの30周年記念パーティーの翌日、真田ウェルネスの寄付金詐欺疑惑と、橘しおり(田中みな実/34)の不審死に関するスクープが報じられる。疑惑の内容はしおりが週刊誌の編集者に預けていたパソコンに入っていたもので、しおりの死亡推定時刻にアリバイがないのは梓だけだった。

 スクープ記事を受けて緊急会見を開いた梓は、「警察に行き包み隠さず話します」と寄付金詐欺疑惑の責任を取ろうとする。それをテレビで梨央と見ていた後藤は、「すべて私がやったことだ」と警察に出頭しようとするが、階段から転落して頭を強打。後藤の頭から血が流れ、駆け寄った梨央の手を染めた。

 一方、大輝は、陸上部の後輩で富山県警の刑事・藤井隼人(岡山天音/27)が、梓の車から降りたところを目撃したことが気になり、留守番電話に「連絡をくれ」と入れていたが、ドラマのラストで2人が対面。大輝は「真田梓が出頭するそうや。彼女に会っとったやろ」と問いかける。

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