■たび重なるトラブルで打ち切り説噴出の『スッキリ』

 テレビ各局は世帯視聴率ではなく13~49歳のコア視聴率を重視するようになっており、ここ数年で番組の評価基準もコア視聴率に移行していっている。

「高額ギャラが発生し、かつコア視聴率も持っていない、いわゆる“おじさんタレント”は容赦なく切られてしまう。そんな時代が到来しているわけです。また、帯番組に関しては、1本数十万~100万円を超えるギャラが発生するタレントを使うのは難しくなるのではないか、と業界内には言われています。

『バイキングMORE』終了後の新番組も、坂上さんの半額ほどのギャラで引き受けてくれるような芸人をMCに据えるという話が出てきていることからも、テレビ局サイドの厳しい台所事情がうかがえます」(前出の制作会社ディレクター)

 来春には坂上、たけしという第一線で活躍してきたタレントがレギュラー番組を失うことになる――そうなると気になるのは「次は誰が切られるのか」だろう。

極楽とんぼ加藤浩次さん(52)は“厳しいのではないか”と言われています。『スッキリ』(日本テレビ系)には打ち切り説が取り沙汰されもいますからね」(制作会社関係者)

 2006年4月にスタートし、2022年には17年目に突入しようという日本テレビの朝の人気情報番組『スッキリ』だが、今年3月にはアイヌ民族を傷つける不適切な表現があり、批判が殺到。

 放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は7月21日、同番組が「明らかな差別表現を含んだもの」として放送倫理違反があったとする意見書を公表したことも記憶に新しい。

「加藤さんが吉本興業との専属エージェント契約を解消してフリーになったことも大きいですよね。そして、そのエージェント契約を結ぶきっかけとなった芸人の闇営業問題を端に発する“加藤の乱”自体も問題視されています」(前同)

 加藤は闇営業騒動直後の『スッキリ』の生放送で「今の社長、会長体制が続くなら会社を辞める」と啖呵を切ったのだ。

「男気あふれる対応に称賛の声も上がりましたが、言ってみれば当時の所属事務所への反抗で、かなり個人的な問題でもある。そのため、関係者からは“公共の電波を恣意的に使っている”と批判の声も出たといいます。また、加藤さんのギャラもネックになっていると言われていますね」(同)

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5