■「三平=つまらない」の真の原因

「他の師匠たちが偉大すぎるのもありますが、確かに三平さんはスベりキャラとして認知されていました。コロナ禍でテレビのモニターを用意して“リモート大喜利”を試していた20年8月9日放送回でも、林家たい平(57)に“つまんなかったら、コンセント抜くからな”と茶化されていました。

 ただ、プロ中のプロであるメンバー間でイジるのはいいとして、17年に導入した視聴者参加システムは、三平を見ていると本当に悪手だった気がします」(前出の関係者)

『笑点』は17年からテレビリモコンの“dボタン”を利用した視聴者参加システムの座布団投票を行っているが、他メンバーは最低でも1万枚越えが珍しくないなか、三平のみ極端に数字が低いことが恒例化していた。「0枚フィニッシュ」とファンの間で盛り上がることも、珍しくなかった。

「ユルい雰囲気で楽しめていた『笑点』が、このシステムのせいで評価を数値化してしまい、遊び半分で叩いてもいいんだ、という印象を植え付けてしまったのでは、という意見もあります。19日の『日テレNEWS24』で、三平さん本人も、自信の実力不足について嘆いていましたね」(前同)

 三平はメンバーについて《笑点ファミリーです。ファミリーという中でいるっていうのは本当に幸せでしたね。》と全員が素晴らしい人格者でお世話になっていたことに感謝し、《心残りはすべて心残り》としつつも、

《自分にとって今甘えちゃいけないときですよ。世の中から厳しいお声も頂きましたし、「三平はつまらない」という意見もありました。その中でもやっぱり自分は、子供のためにも家族のためにも、そして僕を支えてくれた皆さん、僕のファンの方にも、頑張らなきゃいけない。我を張ってはいけないわけですけども、精進しなきゃいけないっていう気持ち、改めてこの年末思いました》

 と、話していた。

 三平は、爆笑王の異名を取った超売れっ子タレントの初代林家三平を父に持つ二代目。それだけにプレッシャーもすさまじかったのかもしれない。出演者の高齢化が進むなかで、若い風を取り入れようとしたものの、最年少メンバーが去ってしまった『笑点』は、今後どうなってしまうのかーー。

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