■長瀬の歌う姿もこれが最後!

 白いスーツの衣装に着替えた寿一は、踊介(永山絢斗/32)、寿限無(桐谷健太/41)とともにステージに上がり、メンバーの代役として新曲『秘すれば花』を披露する。長瀬がステージで歌って踊る姿を見られたのは、TOKIOを含めても今回が最後となったため、貴重なシーンとなった。また、西田敏行が歌う『マイウェイ』も圧巻だった。

 そして、3月26日放送の最終回、自分の墓の前で寿一がさくらを山賊抱っこし、生前の思い残しだったキスをするシーン。寿一は大晦日のプロレス大会で、スーパー世阿弥マシンとして試合中、事故で意識不明になったまま死んでしまった。翌年の春、さくらは寿一の墓参りへ行くと、「後継者は寿一」と書いてある、寿三郎の遺言書を見せる。

 すると、墓前にスーパー世阿弥マシンが現れて、さくらを山賊抱っこする。さくらは寿一の肩の上で、以前、彼に「ひとりの人間としてはそれほど好きじゃない」と言ったことを謝り、「大好き」と告白。桜の花の下で2人はキスする。それは、寿一が生きているときに出来なかった、心残りを晴らしたようなキスであり、長瀬最後のキスシーンだった。

 同ドラマは、10月27日に開催された「東京ドラマアウォード2021」で、作品賞・連続ドラマ部門のグランプリを受賞するなど、多方面で高評価を受けている。これから、長瀬と宮藤がどんな作品を作り出すのか期待したいところだったが、もはや、2人がタッグを組むことはないのだろう。長瀬ファンならずとも残念だ。

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