■日テレ報道と“億単位”の絶望差!

 前出の制作会社関係者が続ける。

「たけしさんに対しては、視聴者から“滑舌が悪くて何を言っているかわからない”といった指摘もありましたからね。ただ、たけしさんといえば芸能界でも超大物で、番組にいるだけで箔がつきます。

 それでも、本当に番組に必要か、となったときに疑問符がついたのかもしれません。1本400万円、年間で2億円と言われる高額ギャラも問題視されたと言われていますからね。芸能界のトップに君臨するたけしさんであろうと切る。それほどの覚悟でTBSは改革を断行しているわけです」

 テレビ各局は世帯視聴率ではなく、13~49歳のコア視聴率を重視するようになってきているが、そこでも『news zero』は『news23』を圧倒している。

「TBSのドラマやバラエティは、コア層からも支持されていて勢いがありますが、報道では日テレに大差をつけられています。日テレの報道が好調なのは『news zero』に出演する櫻井翔さん(39)の存在が大きいですよね。また、NHKを退社して加入した有働由美子さん(52)の好感度も抜群です」(制作会社ディレクター)

『news zero』だけではない。夕方の報道番組『news every.』も毎日、世帯視聴率10%を超え、“日テレの屋台骨”とも言われるほどの存在だ。

「同番組の好調は藤井貴彦アナウンサー(50)の信頼感、彼が発する言葉の力強さも大きいですよね。そういったさまざまな要素から、日テレとTBSでは報道においてだけで年間1億円、2億円どころではないほど、億単位の額で広告収入に差がついているそうなんです。

 この圧倒的な差を、佐々木社長が“何とかしろ!”と檄を飛ばして大改革に着手しているといいます。それが『news23』においては夏の大リニューアルから始まっているわけです」(前同)

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