■オダギリジョーはアクが強すぎ?

 続く、第40話で、るいはそのクリーニング店で住み込みで働くことに。店番をしていると、風変わりな客(オダギリジョー/45)がやってきて、大量の服をクリーニングに出す。その男が何者なのか。どこでどんな暮らしをしているのか、るいには全く想像がつかないため、洗濯物の目印にする名前を「宇宙人」と縫いつけた。

 “安子編”は、娘をおいて雉真家を出ていくよう言われ、兄は通帳と印鑑を持って大阪へ失踪。さらに、娘に誤解されて縁を切られてしまうという、悲痛な展開の連続で幕を閉じた。そのため、途中離脱者が少なくなかったようだが、一転、“るい編”は明るい大阪のムードになったためか視聴率が回復した。

 今後は、オダギリ演じる“ジョー”こと大月錠一郎を含む、ジャズ喫茶「Night and Day」の面々との恋模様など、大阪の街の人々が物語を彩る、朝ドラらしさが戻りそうだが、気になるのが“低視聴率男”のイメージが定着してしまっているオダギリの存在だ。

 どんな役を演じてもオダギリになってしまう、アクの強さが浮いてしまい、物語がギクシャクしてしまわないか心配だ。深津に加え、市川実日子(43)や風間俊介(38)など、芸達者が顔を揃える“るい編”だが、オダギリが負のエネルギーを抑えられるかが、今後のカギになりそうだ。(ドラマライター/ヤマカワ)

  1. 1
  2. 2
  3. 3