芸人NO.1ドラマウォッチャー・ナイツ塙宣之インタビュー(4)「不倫、お母さん、高校生…幅広すぎる萩原みのりさん」「江口のりこさんで始まって終わった」【2021年ドラマ「MVP女優」5人】の画像
あふれでるドラマ愛が止まらないナイツ・塙宣之 撮影/日刊大衆編集部

M-1グランプリ』審査員として、漫才の的確な分析で知られるナイツ塙宣之。2021年には錦鯉の優勝を受けてのもらい泣きでも感動を呼んだ塙には、また別な顔がある。芸能界きってのドラマウォッチャーとして知られ、過去には各局の全ドラマを視聴。多い時は週に37本ものドラマを鑑賞し、自身のYouTubeチャンネル『ナイツ塙の自由時間』でもドラマの感想を投稿するなど、筋金入りのドラママニアなのだ。

 その塙に、2021年の印象深いドラマと役者について聞いた。数ある作品からピックアップされたのはーー?

(第4回/全4回)

ーー印象深かった女優について教えてください。

「『ライオンのおやつ』(NHKBSプレミアム)で土村芳さんは死んじゃう役なんですけど、本当に演じきったというか。難しい役だと思うんですよ。余命数か月で病院に入ってくる役。もともと、自分と血の繋がってないお父さんと住んでて。なんか、死を覚悟した時の顔のリアリティがすごかった。

 実は僕の大学の後輩が少し前に病気で亡くなってしまったんですけど、最期に落研のメンバーで会いに行った時、人が亡くなる10日前くらいの姿を見たときに“あ、亡くなるな”って思ったんですよ。弱ってる。

ーー一週間前までふつうに電話で喋ってたのに、当日に電話したらその日は“調子悪い”って声が出てなくて。会いに行ったら、髪も全部抜けちゃってて。一週間くらい前は楽しそうにしてたのにこうなるんだって姿を見てたから、なおさらどんどん弱ってくるところが感情移入しちゃった。難しい役なんだろうなと思いました」

ー―なるほど……ほかに、印象に残った女優さんは?

萩原みのりさんは、すごくドラマに出てるんですよ。2021年も『お茶にごす』(テレビ東京系)で高校生、『ただ離婚してないだけ』で殺された女の役、あと伊藤淳史くんの『白い濁流』で“娘が製薬会社のミスのせいで寝たきりになったお母さん”の役をやっていた。

 あと、不倫をする『RISKY』(MBS)。本当に不倫役、めんどくさい人の役、あったかいお母さん役に、高校生……」

ー―役が幅広いですね!

「すっごい出てて。俺の中の今年のMVPじゃないけど、滅茶苦茶大変だったろうな。でも陰のある役が多かったので、個人的にはこれからはもっと明るい役もやってもらいたいな、というのも1つありますね」

――そうですね。

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