■「江口さんや芳根さん、片桐さんも素晴らしかった」

「あと、江口のりこさんは、『俺の家の話』と『SUPER RICH』。なんか、よかったですね」

―1月ドラマが江口のりこで始まって、年末も江口のりこ作品で終わる年になりましたね。

「『SUPER RICH』は途中から恋愛寄りの話になったので、もう少し女性社長の話が見たかったなと思いました」

「あと、芳根京子さん。僕は『コタキ兄弟と四苦八苦』(20年・テレビ東京系)っていう野木亜紀子さんのドラマですごく好きになって。

 今年は、『半径5メートル』(NHK)や『真犯人フラグ』で、芳根京子さんがすごくいいというか。だんだん魅力が出てきました。上手いんですよね。本当に“まわりにいるような女の子”がいるというか。その演技が好きで、芳根京子さんはすごいなと思って今年は観てました」

ー―片桐はいりさんも、印象深かったとか?

「『東京放置食堂』(テレビ東京系)っていう伊豆大島で撮ったドラマの主役やってたんです。

たぶん、全部伊豆大島で撮ってると思うんですよ。僕の事務所の先輩の与座さん(与座よしあき)や、WAHAHA本舗の梅垣さん(梅垣義明)も出てたんですけど、片桐はいりさんの自転車をこぐシーンがすごく好きでした。改めて存在感を感じましたね。

 深夜ドラマの主役を、本当にこの人しかいないなって役で。東京から来ちゃった人の相談相手をやるんです。片桐はいりさんって、すごく相談しやすそうな人じゃないですか。それがすごく似合っていたというか、優しさにあふれた役でした。いいドラマでしたね」

ー―『東京放置食堂』ですか。

「くさやをね、必ず食べさせてみんなを元気にするんです。“くさい、けど美味しい”って

 みんなが涙を流すシーンがテンプレみたいになってて。“美味しいでしょ? 人生ってそういうものだよ”て励まして1話が終わる憩い系のドラマ。ちょうど僕の知り合いの女の子が“いろいろ悩んでたけど、『東京放置食堂』を見て元気になった”って言っていたし、刺さるドラマ、みたいな感じですね」

1時間の取材終了後も「3、4時間くらい喋れますけどね」と語るナイツ塙さん。

 2022年も、多くのドラマを語っていただきたい!

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