フジテレビが1月から50歳以上の早期退職希望者を募集する。平成時代、視聴率3冠王の常連だったフジテレビだが、ここ最近は低迷が続き、各番組は低視聴率に喘いでいる。
「加えてコロナ禍でイベントも満足に開催することができず、ホテル経営など不動産事業も不調に。テレビ各局は苦境に立たされているわけです。そういった事情も重なり、フジは在京キー局としては異例ですが、早期退職希望者を募ることになったのでしょう」(制作会社関係者)
1月5日の『デイリー新潮』によると、早期退職者の募集は「ネクストキャリア支援希望退職制度」と命名され、対象者は、満50歳以上でかつ勤続10年以上の社員。優遇措置として、通常の退職金に加え、特別優遇加算金を支給。また、希望者には再就職支援を実施するという。
金光修社長(67)は「高齢社員が多く若手社員が少ない逆ピラミッド型の人員構成。未来を見据えバランスを取る」と説明している。
フジテレビは1400人ほどの社員を抱えているが、今回の早期退職の対象となる50歳以上が500人ほどもいるという。
同局では2017年にも早期退職者を募集したことがあったようだ。前出の『デイリー新潮』によると、当時50歳の社員の場合、特別加算金は7000万円ほどで10人弱が応じたという。ところが、今回の50歳の希望者の場合、特別加算金が1億円にも上るというから驚きだ。