■『イッテQ』はヤラセに敏感になっている
2018年11月に『週刊文春』(文藝春秋)は、『イッテQ』では放送されたラオスの橋祭りやタイのカリフラワー祭りが、実際には存在せず、番組サイドが作ったものだった、と指摘。日本テレビは報道を否定したものの、お祭り企画は休止となり、19年7月にBPOが“クロ判定”を出した。
「幸いにも現在まで『イッテQ』は続いていますが、この件は本当に堪えたようです。あれ以降、あえて“ヤラセ”や“演出”をネタにしたトークをして、小細工をしていないことをアピールする場面が増えましたからね」(制作会社関係者)
たとえば、昨年6月20日放送回では沖縄の「与那国町観光大使」でもあるANZEN漫才のみやぞん(36)がカジキ釣りを中心に沖縄の魅力をPRする企画があったが、本題のカジキ釣りが長期戦を期待させた直後にあっさり成功してしまった。そのためみやぞんはわざわざVTRを追加撮影して、
「ただですね、まだロケ、始めて2日なんですよ」「カジキが釣れたシーンは最後の方に持っていこうと思います」「島の人も全員、2日目で釣れたって知っている」「賛否両論あると思いますので、後ろめたさをなくすためにも言っちゃうっていうのが僕なりの生き方なんです」
と、オンエア時に時系列を入れ替えたことを暴露したのだ。