■謎の連発に視聴者はついていけず

 ショッキングな展開の連続に、視聴者はツイッター上で「今回は謎をばらまきすぎて正直ついていけなかった」「確定情報が少なすぎて考察もクソもないだろ」などと困惑。たしかに、上記の展開のほかにも、今回は謎の乱れ打ち状態で、どれが涼介の妻子失踪事件と繋がるのか分からなくなってしまうほど。

 まず、本筋の謎として気になるのが、篤人は「パパがママを殺した」と言ったが、光莉は「このままでは私とお母さんは帰れません」と言っており、妻・真帆(宮沢りえ/48)の生死の状態が食い違っていること。また、光莉は凌介を「パパ」と呼んでいたのに、動画では「お父さん」と言っていたことも矛盾する。

 一方、意味不明なのが、謎の人物・猫おばさん(平田敦子/58)が近所の女性たちに別々の名前で呼ばれるシーン。「エッティラさん」は占い専用タロットを作った人、「細木さん」は細木数子、「卑弥呼さん」は邪馬台国で、すべて占いと関係ある人物。ということは、謎めいた発言をしてきた猫おばさんは占い師?

 さらに、“篤人の病室で鉢合わせした菱田朋子とバタコの目的は違う?”、“林のターゲットは凌介ではなく、住愛ホームか等々力建材だとすると誰に殺された?”、“林の知人・強羅誠(上島竜兵/60)は情報屋として川村とも接点がある?”、“凌介は篤人のDNA鑑定の結果確認をどうして保留している?”など、謎を挙げていけばキリがない。

 今回、林が死亡し、次回予告では「そして始まるデスゲーム」という文字が出てくることから、『あなたの番です』のように毎回、死者が出るパターンが始まるのかもしれない。はたして、刺激的な殺害シーンによって、一度離れた視聴者が再び戻ってくるのだろうか?(ドラマライター/ヤマカワ)

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