■「舞台俳優推し」は露骨に“視聴率を取りに行った”放送!?

 制作会社関係者は話す。

「超盛り上がった今回の『あさイチ』ですが、明らかに“視聴率を取りに行った”という印象も受けてしまいますよね。NHKは受信料で成り立っていますから、現在、民放各局が重視している13~49歳のコア視聴率を意識する必要はありません。

 それでも、今後もNHKを見てもらえるように視聴者の若返りを狙っている可能性は高い。『あさイチ』も数字を落としてきていますからね」

 元NHKアナウンサーの有働由美子(52)と元V6の井ノ原快彦(45)のMC時代、『あさイチ』は世帯視聴率で10%後半、ときには20%近くを記録することも少なくなかった。

「“朝ドラ受け”で始まる番組ですから、前の時間帯にやっている朝ドラの数字に左右される部分は大きいのですが、それでも一時期に比べたら明白に『あさイチ』に勢いはありません」(前同)

 1月18日の朝の連続テレビ小説カムカムエヴリバディ』の世帯視聴率は17.7%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)、『あさイチ』は9.1%だった。

「MCの博多華丸・大吉さんに対しても“どうなの?”ということは以前から少なくありません。やはり井ノ原さんのような“ジャニーズタレントのほうがいいのではないか”という声もありますからね」(同)

 NHKといえば、前田晃伸会長(76)は2020年1月の会長就任後、「会長特命プロジェクト」チームを立ち上げ、局内や番組の改革を急ピッチで進めているとされる。

 その結果、視聴率は決して悪くない長寿番組『ガッテン!』と『バラエティー生活笑百科』は3月末の終了が検討されているという。

 2021年12月22日に定例会見を行なった同局の放送総局長は、両番組の終了について「最終的にはまだ決まっていない。2月にきちっと発表したい」としたうえで「長寿番組も、始まったばかりの番組も含めて聖域なく見直す。コンテンツが視聴者の方に訴求しているのか、お役に立てているのか、価値を体感していただけているのか。いろんなデータを基に最終的に判断する」と語った。

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