■公共放送のNHKも視聴率を「超重視」!

 2021年12月23日発売の『週刊文春』(文藝春秋)では、前田会長が『NHK紅白歌合戦』も見直しの対象としており、前田会長は記者からの「2022年末も引き続き『紅白』を楽しめそうか」という問いに、前田会長は「やるかどうかわからないよ」「来年のことはわかんないよ」とコメントし、どのような長寿番組も見直す必要があると語った。

 1月4日には各スポーツ紙が、NHKの人気ドキュメンタリー番組『プロフェッショナル 仕事の流儀』が3月いっぱいでレギュラー放送を終了することになると報じたことも記憶に新しい。

 同日付の『スポニチアネックス』には、同局関係者の「最近では視聴率が4%前後が目立ち、TBSドラマが10%台、『報道ステーション』が9~11%をマークする中、苦戦していたのは事実」というコメントを掲載した。

「スポンサー企業からの広告ではなく、受信料で成り立っているNHKですから、本来であれば視聴率を気にする必要はないはず。ただ、番組存続の大きな指針の1つにはなっているのは間違いありません。NHK関係者が“4%前後で苦戦している”とコメントしていることからも明らかで、制作陣も数字を相当気にしているわけです。

 加えて、“特命プロジェクト“を立ち上げた前田会長も多くの番組ににらみを利かせている。そういった状況ですから、以前と比べ著しく勢いを失っている『あさイチ』も視聴率を取るために試行錯誤しているのではないでしょうか。今回の『舞台俳優推し』はその1つだとも考えられますね」(前出の制作会社関係者)

 前田会長は“NHK推し”を増やすために聖域なき改革に取り組んでいる!?

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