●お風呂に入る前の対策も
寒い季節は、(3)入浴前の対策も重要だ。
「食事直後、飲酒時、睡眠薬服用直後の入浴は控えましょう。また、寒くなる前の午後4時くらいまでに入浴するのも効果的。家族の在宅中は入浴前に家族に声をかけることで、リスクは回避できます。また、入浴前にコップ1杯の水を飲むと、脱水症状対策にもなるうえ、覚醒レベルも上がるので、失神対策にもなります」
●トイレや洗面所も要注意
そして、浴室ほど危険ではないが、居室と温度差が大きい(4)トイレや洗面所も要注意だ。
「夜中のトイレは、特に危険ですので、上着を着て、厚手の靴下やスリッパをはきましょう。使用後の手洗いは水ではなく、お湯にしてください」
同様に、朝の洗顔時もお湯で洗うようして、温度の変化を少なくしてほしい。
また、排便時の“いきみ”は、血圧を急激に上げるので、ヒートショックのリスクがあるという。
「(5)スムーズな排便になるように、ふだんから水分をとる習慣をつけてください」(清藤氏)
十分、注意してほしい。