●マスクがきっかけで子どもにも人気に
本人は謙遜するが、「マスクをかぶるようになってから芸風が明るくなった」と評判の声が高い。暮らしの中に潜む、おかしな部分にツッコんだり、ダジャレを絡めたり。そうしてネタが一段落するたびに、ゴングの形をしたベルを「チーン」と鳴らす。軽快で、ひょうひょうとしたテンポがたまらない。
「マスクをかぶりだしてから、お子さんにウケるようになりました。見た目にひかれるんでしょうね。それに素顔のままだと躊躇してしまうベタすぎるネタも、マスクマンという設定だと不思議とやれるんです」
幅広い世代に人気が出てきたマスクド・コメディアンさん。地域の小学生に漫才を教えるワークショップにも、今年から講師として参加するという。
メキシコでは孤児や貧困にあえぐ児童を支援するため、牧師や医者が覆面レスラーとして活躍した例があった。街に、ほのぼのとした笑いが生まれたら、そこには覆面芸人の姿があるかもしれない。
よしむら・ともき「関西ネタ」を取材しまくるフリーライター&放送作家。路上観察歴30年。オモロイ物、ヘンな物や話には目がない。著書に『VOW やねん』(宝島社)『ジワジワ来る関西』(扶桑社)など
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