■注意すべきは調味料
では、適切な摂取量は、どれくらいなのか。
「大谷選手は体重1キロにつき、タンパク質2グラムを摂取しているそうですが、アスリートでなければ、その半分を目安にしましょう。同時に適度な運動も行うのが理想ですが、タンパク質の摂取だけで体の筋肉量は、ある程度、維持できます」
現在、コンビニなどでも高タンパク質をうたう商品を多く扱っているので、摂取自体は難しくないが、そこで注意すべきは調味料。
過度に使えば塩分や油分を取り過ぎてしまい、健康に悪影響が出かねない。大谷は肉や魚など高タンパク食材に、カレーやキムチなどで味つけしているという。
「カレーのスパイスや、キムチのカプサイシンには脂肪燃焼効果があり、体のエネルギー効率を高めます。また、サラダなどに合わせると、ドレッシング類よりも油の摂取が抑えられ、より健康的です」
大谷は野菜や果物の他に乳製品を必ず食べているが、これも健康維持に有効だ。
「骨粗しょう症を予防するためにも、乳製品などでのカルシウムの摂取は意識しましょう」
さらに、オリゴ糖やイヌリンを意識的に摂取しているという。
「これら2つの栄養素は、腸内の善玉菌の餌になりますので、腸内環境の改善には、もってこい。両者ともタマネギ、ゴボウ、ニンニクなどに含まれています。いずれも日常的に食べやすいものばかりですよ」
腸内環境が整うと、高血糖と肥満の予防や免疫力のアップまで期待できるのだ。
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