■部活は1人演劇部

 太田は「そのうえで3年間皆勤賞ですからね、僕は」と胸を張り、林からは「立派」と褒められたが、「立派というか。それも自意識なんですよ」「つまり“あいつ友達いないから、やっぱり学校出てこなくなった”って言われるのが嫌で」と意地を通した結果、皆勤賞をもらったと明かした。当時太田は演劇部に所属したが、部員は1人だけで「文化祭では一人芝居をやりました」と告白。たった1人、担任の先生が見にきてくれたが、「苦しいですよ、これは。拷問みたいだ。客にとっては」と振り返った。

 その後、ビートたけし(75)の過激なネタを見て、それまでの価値観が一変。当時は萩本欽一(80)の笑いが主流だったが、「たけしさんが“あんなもん偽善じゃねーか”つって」「そのたけしさんが面白いわけですよ」と絶賛し、「“本音のほうが面白い”。そうなっていくと、ガラガラと自分の価値観が崩れて」と、それが現在の自身の芸風につながったと語った。

 ビートたけしに感化された太田の芸風は炎上することもしばしばで、2021年放送の選挙特番『選挙の日2021太田光と問う!私たちのミライ』(TBS系)で、太田はスペシャルMCを務めたが、落選した自民党の甘利明衆議院議員に、「もし負けたら戦犯ですよね」「ご愁傷さまでした」などと発言。他にも遠慮ない発言が続き、これが無礼だとネットで大炎上した。

 しかしその後、太田は『タイタンライブ』で、この件を見事漫才に昇華。自身の芸風を貫いたことも話題になった。炎上しても決して芸風を変えないのも、太田の「意地」なのかもしれない。

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