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小泉純一郎&進次郎親子、安倍首相が恐れる「参院選への隠密行動」

[週刊大衆2016年07月18日号]

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小泉純一郎&進次郎親子、安倍首相が恐れる「参院選への隠密行動」

 全国各地で繰り広げられる熱い選挙戦。バトルの行方を左右する元首相と、若きプリンスの親子に肉迫――。

 Xデーは7・10――参議院選挙の熱戦も、いよいよ終盤に突入した。全国各地で各党の党首が街頭演説を挙行。1票でも多く獲得すべく、候補者は梅雨空に声を張り上げてきたが、勝負は、ほぼ見えたという調査結果が飛び出した。全国紙政治部記者が言う。「安倍首相は余裕ですよ。各紙の世論調査で、“自民党圧勝”と出ていますから。改選となる議席数は50。それ以上の議席獲得は確実とされ、27年ぶりとなる単独過半数獲得は、ほぼ確実といわれているのです」

 強さを見せつけている自民党。政治評論家の浅川博忠氏が言う。「さらに、他の改憲勢力と合わせると、改憲に必要な3分の2議席は、ほぼいきそうですね。その要因の第一は、野党第一党の民進党が“アベノミクス批判”ばかりで、経済政策の対案を示していないことでしょう」 政治は“数”。この勝利を追い風に、悲願の憲法改正へ突き進まんとする安倍政権は、もう止められない!?

「真面目で、右寄りで、坊ちゃんだけど、しっかり仕事を頑張る。ただ、経済政策が分かってない“経済オンチ”。……これが、永田町での彼の評価でしょう」と言うのは、ベテランの政治記者。「選挙戦で、野党が彼を突くとしたら、経済政策の一点。代替案を出すしかない。加えて言うなら、安倍自民党の圧勝を封じるとしたら、あの“親子”しかいないでしょうね」(前同) なんのことはない。その“親子”とは、小泉純一郎元首相と、小泉進次郎氏(農林部会長)のことだ。

「小泉氏が総理大臣を務めた折、官房長官に抜擢されたのが安倍氏です。足を向けて寝られない存在のはず。しかし、安倍氏は、総理大臣になると、小泉政権時代に郵政民営化法案に反対して離党した議員(野田聖子元党総務会長、古屋圭司元拉致問題担当相ら)を続々と復党させた。裏切り行為そのものです」(同)

 以後、2人の間では“冷戦”がスタート。3・11以降のここ5年、原子力発電所を各地で再稼働させんとする安倍首相に対し、純一郎氏が水を差してきたのは、よく知られた話だ。「小泉元首相は、各地で脱原発を唱え、安倍政権に対して辛辣な意見を述べることも多々ありました。国民への影響力はいまだに大きく、安倍首相も目の上のタンコブと思っていてもおかしくありません」(民放局政治部記者)

 実際、昨年3月に首相経験者が集まった宴席で同席して以来、2人は会っていないという。『小泉純一郎独白』(文藝春秋)の著書があるノンフィクションライターの常井健一氏はこう言う。「安倍首相側からの誘いを受けても、小泉さんはすべて断っているようです。原発の是非を巡り、袂を分かった2人は、少なくとも安倍氏が首相を退任するまで会うことはないでしょう」と、絶妙な距離を保つも、小泉元首相の人気、影響力は絶大なるもの。

「かつては多くの国民の支持を背景に、拉致問題解決、郵政民営化、皇室典範に関する有識者会議など、多くの大問題を一気に片づけた人物です。今も人気は衰えず。講演会をやれば、主催者が動員をかけなくても7~800名は即座に集まります」(前出の全国紙政治部記者)

 反原発の機運が高まれば、自民党への逆風は強まる一方。今年5月、小泉元首相はアメリカのカリフォルニア州サンディエゴを電撃訪問。その訪米にも同行した前出の常井氏は、こう語る。「小泉さんは、東日本大震災時に米軍による救援活動『トモダチ作戦』に参加した元兵士ら12人と面会しました。彼らは当時、福島第一原発事故で発生した放射能を洋上で浴び、健康被害を受けたとして、東電や原子炉メーカーなど5社を相手に、現地の裁判所に集団提訴しているのです。除隊後、生活に困窮する人も多く、小泉さんは彼らに対して、1人1時間をかけ、作戦時の様子や健康状況を、涙ながらにヒアリングしました」

 去る原発事故のフォロー、そして米軍、アメリカ政府との接点さらに、「都知事選にも、小泉元首相が絡んでいるともっぱらです」と言うのは、野党選対スタッフ。ご本人が出馬!? 「いや、出るのは、小池百合子元防衛相ですよ。小泉さんとベタベタだったけど、だからこそ、安倍さんとは反目。その結果、自民都連の公認を得ないまま、都知事選に立候補する運びとなったのです」(前同)

 続けて、「2012年、党総裁選で石破茂元防衛相サイドに応援についたのが、小池さんの運のツキでした。結果は安倍さんの圧勝。で、無役で“座敷牢”に甘んじることとなってしまった」 さらに続けて、「小泉元首相の“一押し”があって、小池さんが都知事選出馬を決断したという話です。舛添要一氏が勝利した14年の都知事選では、細川護煕元首相を担ぐも敗退した小泉氏は、やはり、どうしても自民党に勝ちたい。院政を敷いて、東京都政を牛耳ることを考えているのでは?」

 にわかには信じがたいが、純一郎氏が糸を引くとなれば、自民党には大打撃だ。加えて、息子もである。今や永田町最強の“集票マシーン”との声もある、小泉進次郎氏だ。「応援に駆り出される選挙区は、自民党劣勢といわれる重点地区ばかり。そして、“TPP反対”としてきた安倍首相が、TPPにゴーサインを出し、票田である農家の方々からソッポを向かれる中、農林部会長に任命されたのです。これはキツイですよ」(前出のベテラン政治記者)

 政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が、こう語る。「自民党が重点選挙区とする地域は、TPP反対のところばかり。そこでは、JA(全国農業協同組合)でさえ、自民党候補者の支援をしていない状況にあります。進次郎氏の立場としては、TPPに賛成とも言いづらく、また、反対とも言えないという、難しい立場にあります」

 前出の選対関係者は、次のように進次郎氏を評する。「野球でいうと、無死満塁。TPPで絶体絶命のピンチに陥っている選挙区を0点でしのぐための“抑えの切り札”です。参院選の結果は、進次郎氏次第と言っても過言ではないですよ」

 しかし、「目の前の選挙戦は、彼にとってどうでもいいことじゃないですかね」と言うのは、政界ロビイストだ。「財政悪化、人口問題、環境問題……など、日本の諸問題が爆発するのは、2020年の東京五輪後のこと。それらに対応し、日本を救うために、今、彼は修行し、鍛練を重ね、将来、日本のトップとして君臨しようと志しているのは、本人も語っているとおりです。父親の影響もあり、比較的、リベラルな進次郎氏が、憲法改正に燃える首相のために、死ぬ気で汗をかくとは考えがたい。程度問題だが、手を抜くことだって十二分にありえます」(前同)

 なんたること……。現時点では表立って結託をしていない小泉親子だが、2人が電撃タッグ結成となれば、政権にとっては、恐ろしいほどの脅威となろう。「(自由な立場の)純一郎氏が進次郎氏と組んだ場合、自民党と安倍政権ともに警戒心を抱くでしょう」(前出の鈴木氏)

 さらに、前出の常井氏がこう続ける。「確かに、安倍首相にとって最も敵に回したくない親子と言えます。安倍首相が総裁3選を狙うのなら、総裁選の相手となりうる“ポスト安倍”候補が、小泉親子から支援を受けることだけは避けたいはず。安倍首相が、小泉親子をどう封じ込めるか。参院選後に控える内閣改造や党役員人事で、進次郎氏の処遇が焦点となります」 政界は、一寸先は闇。早くも永田町では、選挙後を睨んだ動きが始まっている。

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