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元AKB48の波も!「声優業界の闇」人気アニメの裏で起きている悲劇に迫る!

[ヴィーナス2017年06月01日号]

元AKB48の波も!「声優業界の闇」人気アニメの裏で起きている悲劇に迫る!

 ライブ活動やイベント出演、そして、ついにはNHK紅白歌合戦出場など、声優のメジャー化、そしてアイドル化が進んで久しい昨今。きらびやかな話が飛び交い、子どもたちの「なりたい職業」でも人気急上昇中の声優界だが、明るい話の裏側には、あまりにも悲惨で、過酷な“闇”があった。アニメキャラは知らない、声優業界のつらすぎる実態を、関係者に取材した。

「今、女性の声優は、若くて、かわいい子しかいません」 こう断言するのは、とあるアニメ制作会社のスタッフである。それは文句のつけようがない“良いこと”であるはずだが……。このスタッフが暗い顔で続ける。

「昔は、顔は二の次の実力主義でしたが、今はまず第一条件に“容姿が良いこと”が挙げられます。その理由は、声優がイベントに出演することが前提だから。アニメの声優などの“裏方仕事”だけでは食べていける時代ではないからです。ベテランたちは席を空けず、彼らがギャラも1仕事1万5000円など安価で設定しているため、若手はさらに低いギャラに設定せざるをえないんです」

 そこで、若い声優たちはまず、「アニメの出演数をとにかく増やす」(前同)ことが、まず最初の目標になるという。「そうしてファンを増やし、するとCDデビューの道が見えていきます。CDデビューしてイベントやライブを行うと、グッズ販売をしますよね。そのインセンティブが、声優にとって一番オイシイ収入源となるんです。みんな、そこを最終的に目指して頑張っているのが、今の声優界と言えます」(同)

 だが、当然、簡単にいくはずもなく、アニメの声優を担当するまでに、さまざまな困難が待ち受けている。まず、第一の関門が立ちはだかるのは、厳しいオーディションではなく、なんと、所属事務所内の根回しだというのだ。前出のスタッフは語気を強めて話す。「結局、仕事はコネで決まるんです。最初にチャンスが回ってくるのが、事務所の社長のお気に入り。だから、社長に気に入られるために、社内での関係づくりが最も大切になるんです」

 身を削って事務所の社長を攻略したとしよう。しかし、それだけでは不十分で、第二の関門が高くそびえ立つという。

「次は、キャスティング権を持つ人たちですね。アニメスタジオの音響監督や、原作者です。そうした関係者のプライベートの飲み会があると、事務所のマネージャーが“◯日に飲み会があるから、顔を出すように”と打診が来ます。そして当日、“ガンガンいけよ”の作戦を出す。若手たちは、なんとしても気に入られるように立ち振る舞い、必死でアプローチするんです。中には、高校生にまで“役が欲しかったら、分かってるよね?”なんて言うこともあるそうです」(アニメ制作会社スタッフ)

 飲み会後の行動については、「あくまで本人次第」(前同)と、本人たちの“ヤル気”に委ねられるという。そこまでしても、アニメ声優の座を手に入れられるのは当然、ほんの一握りだ。そしてアニメよりも、今、声優業界で仕事の比重が急増しているのが、ソーシャルゲームの声優である。CMなどで「声優:◯◯◯◯」と宣伝するなど、声優の名を売りにしているゲームが増えているが、実は、「バイト感覚の収入にしかならない」(同)のだそうだ。

「声を入れるワード数でギャラが決まっており、本当に稼ぎにはならないんです。それに、あれは正直、声優の質なんてどうでもよくて、その声優にファンが少しでもついているか否かが、キャスティングの決め手。無名の若手にとっては関係のない世界です。ただ、ゲームが大ヒットしたりすれば、アニメ化する可能生もあるため、やはり貪欲に“営業”を仕掛ける声優は多いでしょうね」(同)

 とにかく、需要と供給が一致していないという声優界。そんな過酷な状況下にあって、さらに近年、若手声優たちにとって新たな敵が出現しているのだ。それは、AKB48などアイドルの声優転身現象である。

「最近も、元AKB48の島崎遥香が、卒業に際し、“ジブリ映画の声優になりたい”と発言していましたが、秦佐和子(元SKE48)や佐藤亜美菜(元AKB48)、仲谷明香(元AKB48)、石田晴香(元AKB48)が、すでに声優界に定着しています。そうした現象に、古くからの声優ファンたちは快く思わないでしょうが、制作側にしてみたら、“大して実力の違いはないし、売れていない若手声優を使うより、知名度があり、もともとファンがついている元AKBを使いたい”と思うのは当然のことですよ」(メーカー関係者)

 さらに彼女たちの強みは、「関係者へのアプローチ術に長けている」(前同)ことだという。

「元AKBの声優の子たちは、芸能界のギラついた大人たちを相手にしてきた百戦錬磨。若手声優が営業力でかなうはずがありません。さらに、元AKBの声優の他にも、イマイチ売れないセクシー路線のアイドルなどが“声優のほうがチョロそう”と流れてきています。芸能界の崖っぷちで戦ってきたアイドルにとってみたら、声優業界で働く男たちなど、赤子の手をひねるように簡単なのではないでしょうか」(同)

 仕事がない、食えない、そんな状況で若手声優が行き着く先は、いったい、どこなのか。声優業界を取材するフリーライターは、「ズバリ、夜のお店業界ですね」と言うのだ。「顔バレしないお店で副業をする声優は多そうだ」(前出のメーカー関係者)という声も。そうした現状を、「皆、覚悟のうえで声優になりたがっている」(アニメ制作会社スタッフ)というから、声優業界がいかに過酷かが分かるだろう。

「ベテランは引退しないどころか、相変わらず、いい役を持っていってしまうし、売れるのが難しい世界だというのは了承済み。だから、ちょっとの仕事のためでも媚を売るんでしょうね。とにかく彼女たちが欲しいのは、“金”よりも“チャンス”。そのために身を切る覚悟があるんです」(前同)

 そうした姿勢を逆手に取るのが、所属事務所の幹部であり、キャスティング権を握る大人たちなのだ。「まさに、立場が弱い子たちからの“搾取”ですよ。声優は、なりたくてなっている子しかいないので選び放題。しかも、声優になるような子ですから、アニメ好きな押しに弱そうな子ばかりですからね。もう、めちゃくちゃですよ、やりたい放題の大人たちが多すぎます」(同)

 最後に、今回取材した関係者たちが口をそろえて、こう言ったのだ。「声優を目指すなんて、アホらしいことですよ」と――。

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