■キムタクドラマを食う存在感の強さ
本作は内藤演じる大岩純一捜査一課長が「何? ○○なご遺体が!?」と電話で報告を受ける導入から始まるのがお約束のドラマだが、この時点で「ご遺体がめちゃくちゃ歩いた?」「時代の最先端から来たご遺体?」「ご遺体の側からピンク色の人影がゆっくり走って見えた?」と、何かしらおかしいことが多い。
4月14日の放送回の場合は「タイムトラベラーのご遺体」だった。これは単に「被害者が未来を先読みしているような腕の投資家で、その異名が“タイムトラベラー”」というオチだったが、前後編となっているので、後編にドンデン返しがあるかもしれない。
「斉藤由貴(55)が、美人でおちゃめながらボケキャラの女刑事を演じているのは、ドラマとしてはフィットしているし、なにより斉藤さんの美しさとスタイルのよさが際立ってますよね。
それはいいんですが、刑事部長が変な全身タイツを着ていたり、タイムループがどうとか、もう脚本がぶっ飛びすぎていて気になります。いうなればインディーズの映画のような……。話題になった『カメラを止めるな!』よりもぶっ飛んでいるようなインパクトがありました。
『捜査一課長』は、そのあとに放送されたキムタクの『未来への10カウント』を完全に食っていました。やはり、主演の内藤さん以外のキャラがゲストもレギュラーも濃すぎるんですよ」(A氏)