■証拠写真付きで“ヤラセ演出”が報じられた『冒険少年』だが……

 TBSのバラエティ番組では『アイ・アム・冒険少年』(公式サイト)の看板企画「脱出島〜無人島から脱出せよ!〜」に“やらせ”が報じられたことも記憶に新しい。

 1月9日配信の『文春オンライン』が、番組の名物タレントとなっていた・あばれる君(35)が漕ぐイカダが小舟にけん引されたり、スタッフが作業を手伝っている様子などを証拠写真付きで伝え、“やらせ演出”があったと伝えたのだ。

 TBSはスポーツ紙などの問い合わせに「今後の放送に影響はありません」と応じ、“文春砲”後の1月31日放送の『冒険少年』でも「脱出島」が放送された。

 しかし、番組のオープニングでは「『冒険少年』は大自然を舞台に番組が設定した環境の中で、さまざまなミッションに全力で立ち向かう勇姿を楽しんでいただくアドベンチャーバラエティー」とナレーションが入り、その後も「いつだって100%本気で挑戦 時に全力でふざけて 時にみんなで力を合わせて 今夜もドキドキワクワクする冒険をお届けします」と、番組のスタンスをあらためて“丁寧に”説明していた。

「“時にみんなで力を合わせて”、つまりスタッフも協力しますよ、ということですよね(笑)。

 それからしばらく『冒険少年』での『脱出島』の放送はありませんでしたが、5月に『脱出島』が“新章”に突入することが発表され、企画は復活しています。先の8月8日の2時間SPは『脱出島』ではありませんでしたが、ヤラセ疑惑が取り沙汰されたあばれる君がメインの山ごもり企画が放送されました」(前出の制作会社関係者)

■“文春砲”後も「脱出島」とあばれる君は大人気

 8日の世帯視聴率は4.9%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)と高いものではなかった。しかし、テレビ各局が重視する13~49歳のコア視聴率は3.1%と堅調だった。

「看板企画の『脱出島』を放送すればコア視聴率は上がりますし、『脱出島』ではなくても番組エースのあばれる君が登場する回の数字は堅調なんです。

“文春砲”を受け、強引な説明で何とか取り繕った形の『冒険少年』ですが、あばれる君や若い層に大人気のSnow Manのメンバーが出演していることもあり、若者からは支持を得ている。“やらせ演出”には厳しい批判の声も出ましたが、番組存続の危機は乗り越えたと言えそうです」(前同)

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