■問題噴出の『スッキリ』は……

 これまで挙げてきたバラエティ番組とは一線を画すが、加藤浩次がMCを務める日本テレビ系朝の情報番組『スッキリ』(公式サイト)にもさまざまな問題が噴出し、たびたび打ち切り説が報じられてきた。

 2021年3月の放送でのアイヌ民族への不適切な表現がBPOから「放送倫理違反」と指摘されたことを受け、日本テレビは検証番組を放送するとともに、再発防止策の一環としてアイヌ民族の歴史、文化を伝える企画を放送していくと発表。

 また、同年7月に行なわれた東京五輪の卓球・女子シングルス準々決勝で、試合中の伊藤美誠選手(21)が報道陣のライトの眩しさを指摘する場面があったが、これが『スッキリ』のクルーだったことも明らかになるなど、たびたび問題が指摘されていた。

■「新MCにはヒロミ」という報道もあったが

 民放キー局ディレクターが続ける。

「加えて番組は17年目を迎えてマンネリ化も指摘されていました。一部ではコメンテーターとして出演中のヒロミさん(57)をMCに据えた新番組の準備が進められている、なんていう報道もありました。ただ、10月以降も『スッキリ』は継続することが決まっています。

 同時間帯では『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)が世帯10%前後とトップで、『スッキリ』と『めざまし8』(フジテレビ系)は抜きつ抜かれつしています。それでもコア視聴率で見てみると『スッキリ』は2%中盤と同時間帯トップ。『めざまし8』より1ポイント前後高く、安定しているんです。加えて、加藤さんのコメントは視聴者の共感を呼び、たびたびネットニュースにも取り上げられるなど、評判も上々。

 いろいろと言われている『スッキリ』ですが、現状は加藤さんにしても番組にしても刷新する必要はないんです。ずっと続くということは、どんな番組でもありえないでしょうが、しばらくは『スッキリ』も安泰だと言われていますね」

 やらせや出演者の不祥事が明らかになっても、テレビ番組は面白くて視聴率が高ければ問題ナシ!?

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