■野球選手最大の出費と言えば自主トレだが

 一方、野球選手最大の出費と言えば、契約期間外に行う自主トレだろう。参加する選手が増えれば、裏方スタッフに払う人件費や食費、宿泊費などは、それだけ膨らむことになる。

「自主トレは全部、自腹なので、後輩と毎年海外でやっている菅野智之(34)なんかは相当な金額なはず。でも、古巣の東芝に間借りしていた僕や、鎌ケ谷でやっていた翔平のように球団施設を使う場合の出費はゼロ。

 だから、本当にお金の使いどころはなかったですね(笑)。寝具だけには当時からこだわっていたけど、東京西川さんがスポンサーで付いてましたし」(同)

■東京・豊洲タワーマンションを2億5000万円で購入

 渡米後は、エンゼルスの本拠地アナハイムで家賃約50万円の一軒家を借りるなど、さすがに生活水準は格段に上昇。日本帰国時の拠点としては、東京・豊洲にある地上48階建てタワーマンションの最上階ペントハウスを、約2億5000万円で購入している。

「とはいえ、現地から伝わってくる生活ぶりは“ベンチではポイフル(約100円)がお気に入り”といった庶民的な話が多い。同僚だったパトリック・サンドバル(26)のSNSでも、現地で人気のスナック菓子・ファニオンを手にする姿が公開されました」(全国紙運動部記者)

■海外でも庶民派のままで大人気

 MLB公式サイトでは“ショウヘイは野球の生きるレジェンドであり、ファニオンも食べる。我々と同様に、大衆性も持ち合わせた男”と書かれている。その大衆性と人たらしのかわいらしさは、アメリカの人の心も掴んでいる。

「初出場だった一昨年の球宴で“好きなアメリカンフードは?”と聞かれたとき、ファストフード店の『イン ・アンド・アウト』の名を挙げて喝采を受けました。ハンバーガー1個たった2ドル50セント(約370円)なんです」(前同)

 発言の肝はエンゼルスの本拠地・アナハイムにほど近い、ボールドウィンパークに1号店がある西海岸中心のローカルチェーンを挙げたこと。ファンは喜んだという。

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