お酒なら日本酒を飲むべし!

しかしながら、秋口は夏より気圧が低くなる分、なおも自律神経を乱す。どうにもしがたい今であればこそ、気をつけたいのが、"毎日の食生活"だ。
「体を冷やす性質の食事は避けてください。ビール、アイスコーヒー、冷えた果物、刺身、冷奴、そばなどの他、トマト、レタス、キュウリなどの夏野菜もです」(前出の平地氏)
いつまでも夏気分じゃダメ。人参、ゴボウ、玉ネギなど根菜類、お酒なら日本酒を。ショウガ、黒砂糖など、身体を温める食材をとるべきだ。

加えて言えば、食べ過ぎは禁物。太って健康にマイナスなのは、成人病の面だけではないという。
「肥満も、腰への負荷を純増させ、腰痛を呼び込みます。ともかく、体重が増えないよう注意しましょう」(前同)

夜、寝るときの冷え対策も腰痛への影響が大きい。
「この季節は靴下をはいて、冷えないようにして寝てください。ただ、靴下のゴムがきついと逆効果なので、ゆるいものを。冷えが強い場合は、湯たんぽが良いです」(同)

半袖にパンツ一丁で寝てたら、即アウト!!
温めることがまず第一。さらには、日常生活の"姿勢"も響いてくる。
「猫背にならず、かといって逆に胸を張り過ぎず。アゴを出し過ぎず、かといって引き過ぎない。片方の足だけに体重をかけない。ガニマタで歩かない……要は、程よいバランスが一番でしょう」(前出の渡辺氏)

正しい姿勢でも長時間、同じ姿勢なら、腰には大きな負担がかかる。
「立ち仕事の人は、1時間に最低一度は、腰を曲げて回す運動をすべきです」(前同)

一方で、座っての仕事がメインの人はどうすれば?
「座り方としては椅子に深く腰掛け、背筋を伸ばし、アゴを引く。また、理想的な椅子の高さは、足の裏が無理をせず床に付き、膝が少し椅子より高いくらいです」(同)

立ち仕事と同様、正しい座り方でも長時間のデスクワーク、車の運転などは腰へのダメージ大。いつしか猫背になり、腰椎や神経を圧迫しがちだ。
「1時間に一度は、手を上に上げて、後ろに大きく伸びをすると良いでしょう。それを10秒間。1時間に一度でも、やるとやらないでは大違いです」(同)

なんにせよ、猫背は良くない。

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