■「男らしい演歌歌手」から「ジェンダーを超えたアーティスト」へ
ワイドショー関係者はこう話す。
「事務所としてはこれまでの“演歌歌手・氷川きよし”のイメージで売っていきたいという思いがあり、氷川さんも20年にわたってその期待に応えてきた。
ただ、アニメ『ドラゴンボール超』(フジテレビ系)の主題歌『限界突破』を担当したことなどから、演歌以外のジャンルにも興味を持つようになったといいます」
ファッション面にも変化が生じ、それまでの和服やスーツでパフォーマンスを披露していた氷川だが、体のラインがはっきりとわかる真っ赤なエナメルのボディスーツを着用したり、濃いアイシャドウを施すなど、女性的なメイクで歌唱することも増えていった。
「男らしい演歌歌手として売りたい事務所サイド、ジャンルやジェンダーを超越したアーティストでありたいと考える氷川さん――そういった方向性の違いが鮮明化し、事務所との確執だと報じられてしまったのでしょう。
ただやはり、演歌界では“長良さんがいたらこんなことにはならなかった”をいう声はあります。先代の会長はあまりにも素晴らしい方でしたからね」(前同)