■カリスマ会長が急逝が及ぼした大きな影響

 長良さんは氷川の才能を見出し、「男版美空ひばり」になってほしいという思いで大切に育てたという。

 氷川のほか、梅宮辰夫さん(享年81)、中村玉緒(82)、グッチ裕三(69)、山川豊(63)、水森かおり(48)などを育て上げ、芸能界の重鎮として活躍。音楽プロデューサーとしても数々のヒット曲を世に出してきた。

 しかし、2012年5月、アメリカ・ハワイでのゴルフのプレー中にゴルフカートのハンドル操作を誤り溝に転落。病院に搬送されたものの、亡くなられてしまった。

 長良さんの葬儀に参列した氷川は「会長の魂は永遠に心に生きてる。ご恩返しできるように、歌手として1人前になるよう前進していくという決意をしました」と語っていた。

「長良さんは非常に面倒見がよく、他の事務所の歌手やタレントにもケアを怠らない、演歌界を支えるようなカリスマでした。しかし、2020年いっぱいで山川さんが事務所から独立したように、長良さんが亡くなってから事務所と歌手の関係性が希薄になってきてしまった、とささやかれています。

 氷川さんと事務所の方向性の違い、考え方の変化が報じられるようになったのは、先代会長の不在が大きく響いた結果とも言えそうです」(レコード会社関係者)

 1月27日、東京都八王子市でコンサートを行なった氷川は、ファンの前であらためて活動休止に入ると説明。期限について触れることはなかったが「もういいと思うかもしれないですが、また喜んでくださるなら……」と復帰に含みを持たせた。

 活動休止明け、どんな氷川が見られるのか、今から楽しみに待ちたい!

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