■「自分のために」と心境が変化 

 2月8日発売の『女性自身』(光文社)でも、北京五輪に挑む心境の変化が報じられている。

「記事にはスポーツライター談として、『彼はいま、“日本人のため”とか“お世話になった人のため”とかそういうことではなく、“自分のため”にやっているように思います』とのコメントが掲載されています。

 また、羽生を4歳から小学2年生まで教えた山田真実さんの『みんなのためじゃなくて、自分のために演じて欲しいですね。もうほかのことは考えなくていいから、自分のために満足するまでやって!という気持ちです』との応援コメントも。山田さんも羽生の現在の心境を察しているのかもしれません」(前出のテレビ局関係者)

 羽生はこれまでずっと「応援してくれている人の希望になれるようなスケーティングをしたい」との信念を貫いてきた。

「それは東日本大震災以降、特に顕著になりました。宮城県出身で自身も被災した羽生は、震災直後には、リンクに上がることすら後ろめたく感じていた時期があったことを、2021年11月に発売された書籍『共に、前へ 羽生結弦 東日本大震災10年の記憶』(祥伝社)のなかで明かしています」(前同)

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