西島秀俊主演『ドライブ・マイ・カー』史上初の「米アカデミー賞」快挙で「東出昌大・唐田えりか」に生じた「大逆転」可能性の画像
唐田えりか、東出昌大

 西島秀俊(50)が主演、濱口竜介監督(43)が手がけた映画『ドライブ・マイ・カー』が、快挙を達成した。映画の世界最高峰の権威である「米アカデミー賞」に、作品賞、監督賞、脚色賞、国際長編映画賞(旧:外国語映画賞)の4部門でノミネートされたことが2月8日に明らかとなり、映画界が大いに沸き立っているのだ。

 同映画は、村上春樹の同名の短編小説が原作で、《妻を亡くした俳優で演出家の主人公(西島)が演劇祭に招かれた広島で専属ドライバーとなる寡黙な女性(三浦透子)との出会いなどを通じて自身を見つめる物語》という作品。

 これまでも主演の西島がアジア人初の第56回全米映画批評家協会賞 主演男優賞受賞を獲得したり、邦画では市川崑監督の「鍵」以来62年ぶりに、アメリカのゴールデングローブ賞の非英語映画賞(旧・外国語映画賞)を受賞したり、世界3大映画祭の1つ、カンヌ映画祭で邦画初の脚本賞を受賞したりと、過去に例を見ないレベルで世界的に評価されてきたが、いよいよアカデミー賞にまで手が届きそうだ。

「同じアジアでは、韓国のポン・ジュノ監督の『パラサイト 半地下の家族』が20年に作品賞を受賞しましたが、日本の映画が作品賞にノミネートされるのは、史上初の出来事なんです。しかも、日本人が監督賞にノミネートされたのも過去に2人だけ、巨匠・黒澤明監督以来、36年ぶり。芸能界を飛び越えて政治家の松野博一官房長官(59)もコメントを寄せています」(専門誌記者)

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