■「裏切り者」の新しい地図と木村拓哉の共演は“絶対NG”

 ジャニーズ事務所退所後も第一線で活躍している“辞めジャニ”も少なくない。果たして、その辞めジャニたちに生じる“ジャニーズ忖度”の深刻度のレベルとは――。

 芸能プロ関係者は話す。

「やはり、新しい地図に対する風当たりはまだまだ相当強いですし、辞めジャニの中では最も忖度が働く対象でしょう。昨年8月に逝去されたジャニーズ事務所のメリー喜多川名誉会長(享年93)は、元SMAPチーフマネージャーのI氏や新しい地図の3人を“裏切り者”扱いしていましたからね……」

 ジャニーズ事務所内にはSMAPらを擁する“I氏派”と、TOKIOや嵐などを擁する藤島ジュリー景子社長による“ジュリー派”といった具合に明確に派閥が存在していた。

「メリー氏は派閥が存在すること自体に怒りを示していましたし、それがきっかけになりI氏をジャニーズ事務所から追放したとも言われています。I氏と新しい地図の存在はメリー氏が亡くなった今でもジャニーズ事務所にとっては“最大のタブー”なんです。

 今年度の日本アカデミー賞に木村拓哉さん(49)のノミネートがなかったのも、新しい地図の存在があったからだと関係者の間ではもっぱらです」(前同)

 1月27日発売の『週刊文春』(文藝春秋)では、アカデミー賞の事務局がジャニーズ事務所に木村の優秀主演男優賞を打診したところ、「最優秀賞が取れるならば受ける」と応じられ、事務局側が確約はできない旨を伝えると「それならば」と断られたと報じている。

「3月11日の授賞式には前年最優秀主演男優賞を受賞した草なぎさんがプレゼンターとして出席することが濃厚なため、元SMAPメンバー2人の共演を避けるためにも辞退した可能性があります。現役ジャニーズタレントと新しい地図の共演は基本的には“絶対NG”ですからね」(同)

 2021年のアカデミー賞授賞式では草なぎと嵐の二宮和也(38)が同じ舞台に立ったが、

「それは二宮さんがジャニーズ内は別格の存在で、俳優に注力していくうえで“もらえるものならもらいたい”という意向があったからだと言われています」(同)

 草なぎがNHK大河ドラマ青天を衝け』にメインキャストとして出演したほか、『ワルイコあつまれ』がレギュラー化するなど、NHKへの出演は増えているものの、新しい地図の民放番組出演はまだまだハードルが高そうだ。

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