■外国人も絶賛する「出川イングリッシュ」のすごさ

『はじめてのおつかい』はアメリカで「○○に行け」と出川にミッションを与えて、それを遂行させる企画。現地のアメリカ人に英会話をして場所を導き出さなければいけないのだが、出川は「自由の女神=フリーウーマン」、「図書館=ベリベリビッグベリベリブックメニ目にブック」というようにリスニング・ヒアリングともに壊滅的。

 にもかかわらず、毎回なんとか相手から正解を引き出してミッションを達成している。

「驚くべきことに、帰国子女で英会話が完ぺきな河北麻友子(30)が声をかけても“時間ないから”と断られてしまうのに、出川は毎度のように現地人が“どうにか力になってあげたい”という空気になって、根気強く出川のデタラメなカタカナ英語に耳を傾けてくれるんです。海外YouTuberからは、英語が分からなくても気にしないで会話を止めずに続けることや、ボディランゲージで必死に伝えようとしているのが評価されています」(前同)

 こうした姿から、いつしか世間は出川を「ヨゴレ芸人」から「いつでも全力な面白おじさん」として捉えるようになり、人気は右肩上がり。「抱かれたくない男」どころか、お茶の間の顔とも呼べる存在となった。

「17年には、初のゴールデン帯の冠番組『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』(テレビ東京系)を任されるまでになりました。『イッテQ』のような身体を張ったことはせず、ゲストも出川も“素”を重視する番組作りは視聴者の間でも高評価です。

 芸風は昔から変わらないのに、いつしか国民的芸人になった。こんな芸人、もう出てこないんじゃないでしょうか」(前同)

 これからも、「リアルガチ」な伝説を残していって欲しい!

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