血管の詰まりが招く死の病。日々の生活からその“兆候”を読み取り、万が一のときに、慌てない心構えを大公開!!
１月２５日、落語家の三遊亭円楽さん（７１）が、脳梗塞で緊急入院した。
「不幸中の幸いで、命に別条はなかったそうです。ただ、治療とリハビリに専念するとのことで、仕事への復帰時期は未定だそうです。笑点の大喜利は１３日には桂文珍さん、２０日には春風亭小朝さんが代役を務めることになりました」（全国紙文化部記者）
頭部の血管の疾患が原因ゆえ、特徴的な前兆も。最終ページのチェックリストで、当てはまる方は注意したい。
「脳梗塞を含めた脳卒中（脳出血、くも膜下出血など含む）はがん、心臓疾患、老衰に次いで、日本人の死因の４位。また、一命を取り留めたとしても、寝たきりになるなど、後遺症が残るケースが４割近くあります」（医療ジャーナリスト）
人生を暗転させかねない脳梗塞への対処法を大阪大学招聘教授で、循環器科専門医の石蔵文信氏に聞いた。
「自分で簡単にできる予防法ですと、（１）喫煙と過度の飲酒は控えましょう。飲酒は適量なら血圧を下げる効果もありますが、過度の場合は排尿を促すため、夜中に脱水症状を引き起こし、脳梗塞の引き金になることもあるので注意が必要です」
予防に水分補給は不可欠だ。脱水症状になると血液が固まって血管が詰まりやすくなる。就寝中は汗をかくので、寝る前にコップ１杯の水を飲んでおきたい。
また、水分補給だけではなく日々の食事も重要だ。
「（２）食事では特に、脂身の肉と糖分、塩分のとりすぎに気をつけてください。脂身の肉と糖分は、血管プラークを増やして血管を狭め、これが脳梗塞の原因になります。塩分の過剰摂取は高血圧を引き起こします。高血圧が続くと血管の壁が分厚く硬くなり、やはり脳梗塞の原因になります。（３）中等までの高血圧なら食事や運動、重症の高血圧（上が１８０下が１１０以上）なら、降圧剤で適切な血圧にしましょう」（前同）
