■高血圧や糖尿病の危険因子も
また、過食、偏食による肥満も大敵。高血圧、糖尿病などの危険因子となる。
「肥満対策には、継続的な有酸素運動です。(4)一日30分程度のウォーキングがオススメ。肥満解消、血圧や血糖値を下げる効果もあります。移動時は階段を使う、一駅先までは歩くなどでも運動量を稼げます」医療ジャーナリスト)
また、不整脈の人も、脳梗塞予備軍だという。
「不整脈の一種である心房細動が、脳梗塞の原因になります。自覚症状がない方が多いので、(5)脈拍に異常を感じたり、強い動悸や息切れがあれば、内科や循環器科を受診してください。
なお、心房細動は、心房が痙攣するように細かく震えて十分に収縮できなくなる病気。心房内の血流がよどんで、血栓ができやすくなります。心房細動の人は脳梗塞発症率が5倍も高いというデータもあるので要注意」(前出の石蔵氏)
そして、休息の取り方も大事だという。
「(6)よい睡眠を心がけることも大切。睡眠中は一日のうちで血圧が最も安定する時間帯で、昼間の高い血圧で傷ついた血管を修復する時間になります」(前同)
より良い眠りをとるためには、どうすればいいか。鍼灸師で薬剤師の平地治美氏が、こう解説する。
「就寝1時間ほど前に、(7)ぬるめのお湯に10分程度入浴しましょう。寝る前に深部体温を上げると、深い睡眠が取れます。40度以上の熱いお湯だと汗をかき、覚醒してしまうので注意してください」