■「尖っていた」ではなく「面倒くさかった」

 しかし、菅田が結婚したことや、「全部が嫌になりそうだから」という理由で今年は役者人生で初めて立ち止まった年であることを話している際に、松本が「デビュー当時から見えていた景色」を語った際は、天才ゆえの苦悩が強く伝わるトークが展開された。

「よく昔は尖ってたって言うでしょ? 俺も『あの頃は尖ってたからな』って面倒くさいからそう言ってるけど、本当は尖ってたわけじゃなくて、デビューしたときから自分の“最終章”で自分が売れるとこを読んじゃったのよ。だから面倒くさくてしょうがなかった、もう結論が見えてるので。だから尖ってるんじゃなくて面倒くさかった。

『早く、俺知ってるし、最後』っていう感じ。その面倒くささがたぶん生意気だったんだと思う」

 と、松本は自分の天下を確信していたため、世間から「尖っていた」と認識されていたことを暴露。そのうえで描いていた「最終章」は現在よりも5~10年前くらいの状態だったと明かし、

「最終章は見たんだけど、そこから先が読めてない」「目指すというか、読めない。急にいなくなりそうな気もするけどね」

 と、現在自分がいる「未来」を語っていた。

「ちなみに、21年1月に『ワイドナショー』(フジテレビ系)松本は世間の老化を指摘する声について“お笑いはちょっとダメになったくらいがおもろかったりするという、非常に難しい仕事なんでね”としつつも、自身の定年は65歳にしていることを明かしています。辞めない理由は相方の浜田雅功(58)の存在も大きく、“一人だったら、もしかしたらもう辞めてるかもしれない”ということでした」(前出の専門誌記者)

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