■コア視聴率ガッチリ!テンポの良い「謎解き」と俳優陣の「熱演」

 なぜ『真犯人フラグ』が若い層を中心に人気を獲得できているのか――。ドラマライター・板橋六郎氏に同作品の魅力について聞いた。

「まず、コア視聴率が高いという点からですが、『真犯人フラグ』の脚本はキャラクターの人間性を深く描くというよりは、謎についての伏線を張っていくことに注力している。現在の2クール目では1クール目でばらまかれた謎の解明をテンポよく行なっていて、それが視聴者にとって小気味いい。あまり考えずに見ることができます。そのあたりが現在、若い層に受けているのではないでしょうか」

 また、主演の西島やその妻役の宮沢りえ(48)以外にも、脇を固めている実力派俳優陣が同作品に華を添えていることも大きいようだ。

「演技でいうと、柄本時生(32)演じる、YouTuberのぷろびんという役が作品のスパイスになっていますね。また、香里奈(38)もこれまでのイメージとは異なる、得体の知れない女性クレーマーの通称“バタコ”という役を演じています。かなり怖い役柄ですが、彼女は突き抜けた演技を見せています。それ以外にも、芳根京子(24)演じる二宮瑞穂は、西島演じる主人公・相良凌介の部下という役柄なんですが、彼に対する恋愛感情の微妙なニュアンスをよく表現していますね」(前同)

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