■すでに東出と唐田を思い出す声も

「東出や唐田にとっては、名声以上にもはや“黒歴史”とも呼べる作品。東出もおおっぴらには言えないでしょうが、濱口監督に受賞してほしいのは間違いないでしょう。濱口監督については、19年に外国語映画として初のアカデミー作品賞を受賞した『パラサイト 半地下の家族』が大ヒットした韓国のポン・ジュノ監督も、英国映画協会が発行する『サイト&サウンド』誌で、“ポン監督が選ぶ2020年代の新進監督20人”に選んでいる。東出や唐田の演技が再評価されて、仕事がにつながる可能性もありますからね」(前出の専門誌記者)

 すでにネットでは、《東出のせいでめちゃくちゃになった『寝ても覚めても』が再評価される流れ感じる感じる》《「ドライブ・マイ・カー」の力で事故物件みたいになってしまった名作「寝ても覚めても」がどうにか再評価されてほしい 同じく濱口竜介監督です》《良作だった「寝ても覚めても」が、非ぬ方向から酷いDisりに遭って居たので、今回の「ドライブ・マイ・カー」のノミネートはまぁ良かった。》と、やはり東出と唐田の一件を思い出す声が多く見受けられる。

 アカデミー賞の受賞発表と授賞式は3月27日(日本時間3月28日)に行われる。東出は、何を思うのかーー。

(2022年2月12日公開)

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