■「自分の中で “最初の1歩” が仮面ライダーだった」

 今回のインタビューで『ゼロワン』について高橋は、

「僕が芸能界で生きていきたいって思ったのが仮面ライダーで。18歳だったかな、18歳ながらの覚悟というか責任感みたいなものが芽生えて、いまこうしてお芝居を楽しいって思いながらやれるきっかけだったりとか、自分の中で “最初の1歩” が仮面ライダーだったので、すごく大きなターニングポイントだったなと思って」

 と話している。

 そんな高橋だが、なぜファンの間で「ヤンキー役が似合う」という確信があるのだろうか。

「その理由は『ゼロワン』終盤のストーリー、その後放送した田中圭さん(37)主演ドラマ『先生を消す方程式』(テレビ朝日系)が関係しています。『ゼロワン』はストーリーも終盤に突入する寸前の20年4月に新型コロナウイルスで緊急事態宣言が発令され、撮影が一時中断。

 その結果、当初予定していた終盤の悪役ライダー関係のシナリオが大幅に変わり、高橋さん演じる或人がとんでもないことになってしまったんです」

 本作には終盤に「地球上の生物の中で、人類こそ最も滅ぶべき種である」と考える人工知能「通信衛星アーク(声:速水奨)」がヒューマギアを乗っ取り「仮面ライダーアークゼロ」へと変身して猛威を振るった。当初の予定では「一度倒したアークゼロが進化して仮面ライダーアークワンになり逆襲してくる」となるはずだったことが、当時の先行情報や雑誌のイメージ写真などでわかるのだが……。

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