■「回転焼き作りの天才」と「世界滅亡の予言を信じる27歳」にツッコミ殺到

 そして、3つ目は、るいが始めた回転焼き屋についてだ。

 1月28日放送回の第60話で、ジョーと結婚したるいは、家計を支えるために商売を始めようと考える。店舗兼住宅を見つけたるいは、6歳まで一緒にいた母・安子があんこを作っているところを見ていた記憶を頼りに、あんこを作る。

 そして、“商売として成り立つレベル”の回転焼きを、初挑戦でいきなり作ることができる“天才”ぶりを発揮し、夫のジョーは「これがるいとるいのお母さんの味か」と、つぶやくのだった。その後、るいは回転焼き屋を開店、市川実日子(43)演じる友人の一子(通称ベリー)も絶賛するほどの回転焼きを販売する、繫盛店を切り盛りするようになった。

 こうした展開に視聴者からは、「6歳まで安子のお菓子作りを見ていただけのるいがいきなり一子べた褒めの回転焼きが作れる?」「るいの回転焼き屋も働かない夫抱えても生活してられるほど、ご都合で繁盛してて何の苦労もない」「匂いと音の記憶だけで砂糖の量以外は完璧に小豆を煮上げてみせた安子や、幼児期の記憶だけで完璧にあんこを仕上げて見真似だけで回転焼き焼けるようになったるいの『天才』ぶりに都合の良さがないとでも?」と、るいの“回転焼きの天才ぶり”へのツッコミがSNS上には寄せられている。

「そして4つ目は、るいの娘、川栄演じるひなたの“ノストラダムスの大予言”にまつわるエピソードが、視聴者から批判されてしまっています」(前出のテレビ誌ライター)

 3月4日放送の第87話では、1992年、27歳になったひなたが“ノストラダムスの大予言”を恐れて上司にその恐ろしさを熱弁。「映画村再建の企画を考えても意味があるのか」と話していたのだが……。

「1992年に27歳ということは、ひなたは1965年生まれ。1970年代に“ノストラダムスの大予言”がブームになったことを覚えていたということでしょうね。ひなたは、性格にやや子どもっぽいところがあるというキャラクターとはいえ、ノストラダムスの大予言を1992年、20代後半になって大真面目に信じているのは、たしかにリアリティが薄いと言えるかもしれませんね」(前同)

 視聴者からは、「ノストラダムスの大予言を大真面目に話して企画考えても意味あるのかと言う社会人9年目のひなた笑」「92年をリアルに知らない方にお伝えしますが、ノストラダムスの大予言をあんなにビビっている大人は、ひなたくらいしか居ません」と、ひなたの行動へのツッコミがネットには集まっていた。

「複数の視聴者から、アツいツッコミが入ってしまうポイントがあるというのは、『カムカム』が多くの人に熱心に見られている証拠ですよね。半年もの間続く長い朝ドラですから、多少違和感を感じてしまう点が出てきてしまうのは致し方ないところでしょう。ここから4月頭の最終回までは、さらに勢いを増して駆け抜けてくれるのではないでしょうか」(同)

 異例の“3世代ヒロイン”の物語が描かれた『カムカム』。そのラストには、どんな展開が待っているのだろうか――。

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