■新ドラマも意欲的なキャスティング

 また、20年に『共演NG』で実際にテレ東ドラマで主演を務めた中井貴一(60)は同年12月に香取慎吾(45)主演ドラマ『アノニマス』の引き継ぎセレモニーにて、

「仕事を始めてもう40年になりますが、昔の映画というのがテレビに移行して、トレンディドラマを作っていこうとしたり、テレビが伸びていく最中にドラマやっていたので、その一番最初のサイコロを転がすところに今テレビ東京がいるような感じがするんですよ。

 新しいものを作っていこうとしている感じがするので、そういう意味では、やっていてワクワクするっていうか。みんなのノリが今から30年ぐらい前のテレビ界にいる感じがするんですよね。そういう意味ではワクワクしながら覚悟を持ってやるべきだと思います」

 と、テレ東のチャレンジ精神の高さと熱量が役者陣にも伝わっていて、それがいい方向に作用していると考察していた。

「今年4月8日からスタートする『しろめし修行僧』についてもテレ東は非常にチャレンジャー。内容は“しろめしに合う最高のおかずを求めて旅をする”という『孤独のグルメ』のようなグルメドラマですが、主演を務めるのがドラマ初主演のハナコ岡部大(32)なんです。すでに演技派芸人として頭角を現しつつありますが、主演に抜擢されるとは……。

 しかも、大物俳優の市川海老蔵(44)の“代役”だというんです」(前出の専門誌記者)

『しろめし修行僧』の濱谷晃一プロデューサーは、

「最初は主演は市川海老蔵さんで企画書を書いたけど、現実的ではなく、去年、岡部さんとお会いした時に『この人だ!』と思いました。岡部さんのキャラクターが魅力的で令和の寅さんなってもらえたら」

 と、岡部に期待を寄せるコメントをしていた。

 2020年にはコロナ禍で各テレビ局が大打撃を受けたのに対して通販事業での補填に成功し減益や赤字どころか、純利益2.7倍アップを記録したこともあるテレビ東京。

 まだまだ快進撃は続きそうだー-。

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