■“結婚指輪の謎”と名演技を見せた俳優

 3つ目の未解決の謎は、真帆の結婚指輪が、娘の光莉の監禁場所近くで発見されたことだ。

 2021年10月24日放送の第3話では、佐野勇斗(23)演じる光莉の交際相手・橘一星のスマートフォンに、光莉の位置情報の通知があり、それを頼りに群馬県に行った凌介たち一行は、トンネルの中で光莉の携帯電話を発見。そして警察は付近の草むらから、真帆の結婚指輪と24cmの足跡を発見した。

「序盤に真帆の結婚指輪が見つかってから、最終回が近づいた今もこの謎は解決していません。そもそも真帆はほとんど登場せず、第1話の失踪以来、登場は回想シーンが主です。ここにも、ドラマの重要な真相につながる謎があるはずですが……」(前出のテレビ誌ライター)

 このように2クール、半年間にわたって放送されてきたたドラマ『真犯人フラグ』。多くの俳優たちが登場してきたが、なかでも評価を高めたのは誰だったのだろうか?

 前出のドラマライター・板橋氏は語る。

香里奈(38)と上島竜兵(61)がよかったですね。モデル出身の美女といった印象が強かったですが、今回は新興宗教にはまっている、素性がわからない怪しい女性をしっかり演じ、得体の知れない存在感を出していた。また、上島は強羅という犯罪行為を代行する男を演じているのですが、彼もコメディアンとしてのひょうきんな印象を覆す、怖い演技が上手かったですね」

 このように数多くの謎を展開し続けてきた『真犯人フラグ』だが、最大の懸念ははたしてすべてがあと1回で解決するのか、という問題だ。

 すでに「劇場版真犯人フラグもしくは真犯人フラグ THE MOVIEで全てが明らかになる とかやめてね」「真犯人フラグ次回最終回か…劇場版に続かなければ誰が犯人でも受け入れられる」「真犯人フラグ、ほんとに来週終わるんか?!ほんとか?!続きは劇場版で!とかやらないだろうな!」という意見がSNSで上がっている。

 主演の西島も予想できなかった、一連の事件の“真犯人”はいったい誰なのか。3月13日の放送日、そしてその翌日、ウェブにあふれるのは絶賛の声か、それとも大酷評か……。

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