■動物の扱いに海外からも批判

 実は同番組は『志村どうぶつ園』時代から動物虐待などのトラブルも指摘されていた。

 番組では、静岡・浜松で身寄りのない馬やヤギなどの動物40匹を引き取って暮らす“白井家”のコーナーが人気だったものの、2019年の『文春オンライン』が数度にわたり、白井家の“不適切飼育”や“近隣トラブル”を報じたほか、元競走馬を“違法解体”していたことも明らかになった。

 また『志村どうぶつ園』では、志村さんとチンパンジーのパンくん、そしてその娘のプリンちゃんとの交流を追ってきたが、2020年7月の『週刊女性PRIME』は、チンパンジーは本来4足歩行であるにもかかわらず、縄跳びをする際に2本で立つことを“強要されている”のではないかと、専門家のコメントとともに指摘していた。

『みんなのどうぶつ園』についても、2021年2月の『週刊文春』(文藝春秋)がこれまで番組に協力してきた動物園・神戸どうぶつ王国が抗議を申し入れていたことを報じている。

 同年1月の番組では「見て・ふれ合って・買える」をコンセプトに掲げるペット動物園を訪れ、相葉が世界で120匹ほどしか飼育されていないスナネコとじゃれ合う様子が放送された。しかし、スナネコは、動物園のようなしっかりとした施設や知識がないと飼育することは難しいにもかかわらず、視聴者が「可愛いスナネコを飼いたい」と思わせてしまいかねない内容となってしまった。

 そのため、神戸どうぶつ王国は「ああいった放送をされるのであれば、今後は番組に協力することは難しい」と抗議を入れたようだ。

 2021年4月の『週刊女性PRIME』では、ネット上で署名を集めることができる海外サイトで「“プリン”のエンターテインメント使用をやめよう」といった投稿があり、アメリカ、フランス、ブラジルなど世界各国から賛同が集まっているとも伝えていた。

 記事によると、オランダの動物関連ニュースサイト『The Animal Reader』が、カナダの野生動物保護団体を取材。この団体は、日本の政府関係者に連絡を取り、「プリンをエンターテインメント番組で使用しないように要請した」という。

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