■番組を終了させ「動物番組」をやめる計画も

 前出の制作会社関係者が続ける。

「番組は動物の扱い、動物愛護の観点からのトラブルが後を絶たず、これを日テレ上層部も問題視しているそうです。それは、大手スポンサーが動物愛護問題をセンシティブに見ているからだともいいます。昨今は街中のペットショップも、金儲けのために命を量産しているといった見方をされて、問題視されているほどです」

 つまり、『みんなのどうぶつ園』自体が、動物愛護精神が高まる今の時代に即していない番組とも言えそうだ。

「相葉さんは嵐の活動休止後、バラエティ番組を主戦場にしてきました。彼の中でも、バラエティのMC業を中心にやっていきたいという思いは強いと言われています。

 ジャニーズ事務所は当然、長年、嵐、そして相葉さんと共にやってきた日テレサイドも彼の“雇用”を守りたい。そのため、簡単に番組を打ち切るわけにはいかない。実は『みんなのどうぶつ園』を終わらせて、大幅な企画変更を断行し、動物ものとは違う、相葉さんを中心としたまったく新しい番組を立ち上げることも本気で検討されていたといいます。さまざまな議論がされるなかで、とりあえず動物番組の体を残した形で、タイトルや番組内容を大幅リニューアルする、というところに今回落ち着いたようです」(前同)

『嗚呼!!みんなの動物園』は、これまでの動物そのものにフォーカスした内容から、動物を深く激しく愛する人々にフォーカスする企画にリニューアル。動物を愛する人々を通して“動物の本当の面白さを学べる番組”に生まれ変わるという。

「番組は、動物愛護精神を大切にしたもの、内容にかなり変わるわけですね。“民放の王者”日テレと言えども、大手スポンサーを怒らせて広告出稿をやめられたりすれば大事ですからね。

 そして同時に、志村さんから引き継いだ動物番組をすぐに終わらせわけにはいかないということもあったといいます。志村さんの遺志を引き継いだ形の番組が、わずか1年半で終わってしまうのはやはりよろしくないですよね。相葉さんのバラエティの牙城を死守するという意味と、志村さんの名誉を守るため、今回の大幅リニューアルとなった。しかし、言い方を変えると“延命措置”とも言えるのかもしれません。

 ゼロベースで刷新される『嗚呼!!みんなの動物園』がどう転ぶかはやってみないと分からないでしょうから、その結果次第では、再びのリスタートがあるでしょう。そしてその際は、番組は動物番組ではなくなるタイミングのなのかもしれませんね……」(前同)

『嗚呼!!みんなの動物園』は『志村どうぶつ園』のように、お茶の間から長く愛される新たな動物番組になるのだろうか――。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4