■現地だから味わえる究極の「寿司ネタ」
そんな江戸前寿司によって拓かれた“にぎり寿司”は、その土地でしか味わえない極上ネタをともなって、さらに進化している。
その代表格が、第5位に選ばれた岩手県の前沢牛のにぎり。日本有数の最高級ブランド“前沢牛”のあぶり肉を用いた寿司で、「寿司ネタは魚介じゃないと……」という人にも、ぜひ一度は味わってほしい。
「きめ細やかな霜降りと、とろけるような肉質は、まさに“陸のトロ”。シャリに奥州産の米を使用し、完成度がとても高い肉寿司です」(前出のグルメ誌記者)
続いて第4位に選出されたのは、高知県のカツオ寿司。“初カツオ”が間もなく旬を迎えるこの季節こそ、食べたい一品だ。
「秋の“戻りガツオ”に脂がたっぷりのっているのに対し、初ガツオは、これから栄養をどんどん蓄えていくので、身が引き締まっている。カツオ本来の身のうま味が楽しめます」(前出の米川氏)
一世帯当たりのカツオの消費量が全国1位である高知では、カツオが寿司ネタとしても親しまれている。
「地元では、回転寿司でも提供されている定番ネタです。土佐のカツオは切り身が分厚いのが特徴。塩タタキにワラ焼き、ミョウガ・ニンニクなどの薬味や土佐酢をつけるなどバリエーションが豊富です」(前同)
では、ここからは、いよいよベスト3の発表!