■橋下徹の「ウクライナは降伏したほうがいい」発言で株爆下げ、コメンテーターは「終わった」⁉

 また、大阪府知事、大阪市長を歴任したのち政治家を“引退”し、現在はタレントという立場の橋下徹は、ロシアによるウクライナ侵攻に関して、ウクライナは戦闘ではなく政治的妥結、すなわち降伏するべきでは、いう内容の発言を、繰り返し自身のツイッターや出演中のテレビ番組で発信している。

 3月5日には〈僕はNATOとロシア・中国で協議し、大政治をやって妥結しろ!という立場〉と投稿。3月21日に『めざまし8』(フジテレビ系)に出演した際には、ロシア軍のウクライナへの攻撃について、「市民の命が失われていっている時に、戦争指導者の感覚と明日命が失うかもしれない市民の感覚がずれていっている」「“赤ちゃんの命を捨ててまで守るものは?”と言われ、いくつ出るか。日本の政治家や専門家は“抵抗すべきだ”と言うが、僕は自分の子供の命をそのために賭ける勇気はない」と発言した。

「橋下氏は、市民の命を大事にしろと言っていますが、一方的に軍事力でウクライナを侵攻しているロシアの“意見”を聞いて“政治的妥結”を求めることについては、痛烈な批判が巻き起こっています」(前同の夕刊紙デスク)

 防衛研究所所属で、国際安全保障論の専門家の高橋杉雄氏は、3月25日放送の『モーニングショー』(テレビ朝日系)に出演。

 橋下の意見とは明言しなかったものの、

「ウクライナは降伏しろと言った人たちがいたが、降伏したらロシアはマリウポリ市民の強制移住(※人質としてロシアへ連行すること)をする。降伏を主張した人たちはこの事実から目を背けてはならない」と批判した。

「橋下氏がこの件についてツイートしたり、テレビ出演したりするたびに、SNSには批判の声があふれて株は爆下がりです。

 これから潮目が変わって、竹山さんが恐れているように、コメンテーターを務めている芸人やタレントが一斉に退場する可能性は高そうです。

 タモリさんの2時間無言の姿勢が賞賛されているのは、以前から感じていた“テレビでのコメンテーター”への違和感が噴出した、ということでしょう。これから、深刻な影響が出てくるかもしれないですね」(前出のテレビ局関係者)

 今後、芸能人のコメンテーターはどうなっていくのだろうか――。

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