■ほとんどの朝ドラの主題歌の出版権をNHK子会社が保有

 3月17日の『女性セブン』では、NHKの“利権”にも切り込んでいる。

 これまで朝ドラからは、GReeeeNの『星影のエール』(エール)、宇多田ヒカル(39)の『花束を君に』(とと姉ちゃん)、AKB48の『365日の紙飛行機』(あさが来た)、松任谷由実(68)の『春よ、来い』(春よ、来い)など、数々の主題歌のヒット曲が生まれている。

 そのほとんどの楽曲の出版権の一部をNHK出版が保有しているほか、350万枚の大ヒットとなった『だんご3兄弟』や『プロジェクトX』のテーマ曲で中島みゆき(70)による『地上の星』、さらには歴代のNHK大河ドラマのメインテーマなどの出版権もNHK出版が保有していると指摘。

「これが民放なら、それほど大きな問題にはならないでしょう。しかし、NHKは営利活動を行なわないことを前提とした公共放送ですからね。NHKはNHK出版の筆頭株主で、NHK出版からNHKに配当金も支払われています。結局はNHKが潤う仕組みが構築されているんです。

 加えて、NHKとレコード会社では、曲を選ぶ立場にあるNHKのほうが力関係では上。印税の割合などの交渉もNHK側が優位な状態にあり、これらが問題視されていると『女性セブン』では伝えています」(夕刊紙記者)

 この報道を受けてなのだろうか、NHKは3月14日、4月11日からスタートする『ちむどんどん』の主題歌が三浦大知(34)の新曲『燦燦』に決定したと発表したが、例年になく控えめなアナウンスだった。

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