■総務委員会では4月スタートの『ちむどんどん』への質問も

 24日の総務委員会では、阿部議員が「NHK公認ドラマプロデューサーが朝ドラのAIさんの音楽の決定をし、特定のレコード配給会社に決定しているというネット報道があるが、そういうことはあるのか。『ちむどんどん』はどういう方が行なわれて、レコード配給会社はどちらか」と質問。

 これにNHKの正籬放送総局長は「ドラマの制作や主題歌のアーティストの選定は、NHKが自らの判断で決定している。今指摘の公認ドラマプロデューサーという肩書はない。外部の方にそうした名刺を許可したことはないと聞いている」と繰り返し、すでに公にされている資料も開示することなく、責任逃れの答弁に終始した。

 さらに阿部議員が「『ちむどんどん』の歌はどこのレコード配給会社か」と質問。正籬氏は「ここでお答えできる材料を持っていない」と回答を避け、阿部議員が「(事前にこの問題について)聞きますよと言ったのに」「こんな不誠実な国会答弁、国会対応ありますか!」と声を荒げる場面もあった。

「ここまで来れば、NHK朝ドラの主題歌問題は、イチ雑誌の報道レベルでは終わることなく、衆議院の委員会、さらにはNHKの会長や総務大臣も巻き込む、大きな問題に発展していく可能性もあります。

 受信料で成り立つ公共放送を謳う“みなさまのNHK”が利権まみれで、かつ潤いまくっているのだとすれば大問題。ただでさえ各世帯から徴取されるNHK受信料は“高すぎる”と常々言われていることですからね。

 この問題には、テレビ不況に苦しむ民放のテレビ関係者は憤慨するでしょうね。特にTBSの安住紳一郎アナウンサー(48)は黙っていられないのではないでしょうか」(前出の夕刊紙記者)

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